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May 15 従属接続詞的な how (≒ that)
○ 「ロックの法則に従っているキープーでさえ、数字だけではなく地名を含みうるということを…」
×?「ロックの法則に従っているキープーでさえ、どのようにして数字だけではなく地名を含みうるのかを…」
キープーとは、文字を発達させなかったインカ文明が物事を記録するために用いたとされる結び縄のことで、この記事によれば、スペインの征服者が大量に焼き払ってしまった結果残されたわずか750個を元に、現在解読が進められている。事実としては、『サイエンス』誌に掲載の論文で、どのように地名を含みうるのかの仕組みを説明しているはずだが、それを訳出するとうるさい感じになってしまう。原文は、仮に how の代わりに that を使うと "that showed that" と、that の連続になってしまうために、それを避けようとした結果であるかのようにも見える。
how ≒ that のような使い方は、辞書の語義配列では終わりの方に回されがちである。『オーレックス英和』(旺文社、2008年)では、副詞の後に接続詞の品詞を立てて「…ということ」としているが、用例はあるものの、それ以上の説明はなく、目立たない。『グランドセンチュリー英和』第2版(三省堂、2005年)では、副詞の最後(7番目)に「接続詞的用法」「口語」として「…ということ」という語義が挙がっている。接続詞の品詞を立てない点は不十分だが、「参考」として、「(the fact) that とほぼ同じ意味だが、how の方が that よりも、その事実に対する深い興味や感情を表す」という説明がある分だけ詳しくなっている。但し、「口語」表示はどうだろうか?上記の引用は雑誌記事だし、いちいち記録はしていないが、僕の読書の範囲では、それほど稀だという印象はない。「口語」という限定は不要のように思う。一方、「参考」にあるようなニュアンスの違いについては、僕自身察知できていたかどうかわからない。
しかし、同じ授業で学生がつまずいたのは、むしろ次のような文だった。
Urton spotted several details. という文に、several details を説明する that による関係詞節が埋め込まれ、その中に、convince の直接目的語になる that 従属節がさらに埋め込まれるという三重構造だが、この程度のことは英語では全く珍しくないのにつまずいてしまった。また、
で、solved を considered と並列の主動詞と捉えた誤りが出てきたのには目眩がしそうになった(and もないのに…!!)。もちろんこれが solved ではなく、どこから見ても形容詞である別の単語だったら、そのような誤りは起こらなかったのだろうが、総じて学生たちが S+V+O+C の構造を見抜けない場合が多いこと、更にはその受動態に対する認識が薄い傾向がある…という僕の普段の印象を強化する出来事であった。
in-classのカテゴリでは、こういった、大学生たちが犯す、あまり高級とは言えない誤りについて、記憶に残っていて書く時間がある限り書いていこうと思う。(実を言うと、エントリのタイトルにした how の用法については、学生は間違わなかった。もっとも、他の部分に気をとられているうちに how の存在を忘れていたのでは?思える節もあったのだが、それは意地悪すぎる見方かもしれない。) TrackbacksThe trackback URL for this entry is: http://notesonenglish.spaces.live.com/blog/cns!7BF0696B5A34D0CF!243.trak Weblogs that reference this entry
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